紀州の和歌の浦、鎌倉の由比ガ浜と共に、打ち上げ貝の三名所とうたわれた増穂ケ浦に、
美しいさくら貝が打寄せられます。 冬は厳しいだけではなく、こんな楽しみも待っています。
冬の荒れた日の翌朝 |
雪の消えているところまで波が来たのでしょう。 |
多くの貝が打寄せられ、 その中からさくら貝を探します。 |
さくら貝はとても薄いので、 きれいな形はなかなか見つかりません。 |
志賀町には貝細工を楽しんでいる人が多くおられます。 これは文化祭で発表されたペンダント |
お土産屋さんでも貝を加工した製品が 多く売られています。 なんと安い! |
富来行政センターに開設された さくら貝の里資料館
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貝類の研究家清水精一氏のコレクション (旧富来町地頭 元富来高校校長 H1教育功労で勲4等瑞宝章受賞 大正4年〜平成16年) |
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三十六歌仙とは、平安時代に活躍した和歌の名人36人のことですが、それにちなんで古来の和歌集から貝を詠んだ名吟三十六首を選び、これに小貝をあてはめたものが歌仙貝です。 貝の名前と共にその歌も覚える風流は、江戸元禄のころには全国で流行し、良家の子弟の教養の一つに数えられてきました。 明治以来、宮中の御慶事には、富来からこの三十六歌仙貝を献上しているそうです。 |
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汐そむる増穂の小貝拾ふとて 色の浜とはいふにやあるらむ
西行法師
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福浦猿田彦神社に納められた6歌仙絵馬 僧正遍昭、在原業平、文屋康秀、 喜撰法師、小野小町、大伴黒主 |