北吉田 石造地蔵菩薩座像

山間にひっそりと鎮座する鎌倉時代のお地蔵様

昭和36年に町の文化財に指定されている。

 

 

志賀町北吉田小字30(通称 いなかやち)

 

堀松の交差点を東に曲がって2つめを左に入ると道際にあります。とってもひっそりと佇んでおられますので、気をつけて見ないと行き過ぎてしまいます。

 

 

 

 

 

扉を開けると石が鎮座しているだけの

ように見えます。

 

でも、よーっく見るとお地蔵さんが彫ってあるのです。

 

 

志賀町指定文化財

 

彫刻の部 名称 石造地蔵菩薩座像

            北吉田 北吉田地区

 

 安山岩の楕円自然石を用材とし、表面に地蔵菩薩座像(通称藤巻地蔵)を線彫りにしたものである。単弁手法の蓮座上に、右手に錫杖を執り、左手に宝珠を持つ延命地蔵を彫り、一重円光背を刻む。

 優雅な蓮座や流麗な衣文の表出などから、鎌倉後期の手法を示しているが、顔面や錫杖頭は、像の右脇に刻まれている「了法」という人によって、後世に補修がなされたように推考される。

 しかし、能登地方では外に類を見ない鎌倉時代の作風を伝える線彫り像の遺品としての重要性が認められる。

 昭和36年11月5日 指定

    志賀町教育委員会 

 

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