資源埋蔵量世界一のロシア戦略に注目
ソ連がアフガニスタン侵攻で財政が悪化した時に、アメリカはサウジに軍事供与と引き換えに石油を増産させることでソ連の石油収入を激減させ、ソ連経済が破綻し崩壊した。
さらにアメリカのネオコン派(新保守主義者)は、新生ロシアを抑えるため、チェチェン紛争に資金供与し、ロシア通貨危機を招く。
そんな中、プーチン大統領が就任し、オルガリヒ(新興財閥)を追放することでエネルギー資源企業を国有化し、アメリカ・サウジとテロ対策で協力し、イランに核燃料を供給し、さらにイスラエルとも友好関係を築く。
その意味において、9.11同時多発テロは米露関係の大きな転機になったのです。
米ネオコン派はポーランド経由でウクライナのNGOに資金供与しユーシェンコ大統領を就任させるが、ロシアはポーランドもウクライナも経由しない北欧天然ガスパイプラインをドイツと建設することで、ユーラシア同盟の構築を着実に進展させる。
プーチンの戦略で、資源埋蔵量世界一のロシアが、世界を動かそうとしている。
資源埋蔵量世界一のロシアとの戦略(私見)
世界で一番大きい国ロシア、日本の45倍の面積に1億5千万人弱が住む。天然ガスやレアメタルの埋蔵量は世界一、石油もサウジに次いで2位という説もある。
この国がプーチンという行動力ある天才によって世界を動かそうとしている今、対岸の北陸は好機を迎えている。
まずは、ロシアと中国と北朝鮮の国境に位置する豆満江の開発を進めることだ。
そこから、シベリア新幹線をモスクワまで引く。現在、ウラジオストックからモスクワまで約1万km 1週間かかるシベリア鉄道を、時速300km2日で結ぶ事によって、豆満江をユーラシア大陸の玄関とし、北陸はそのゲートウェイとして大きな役割を担う。
そして、シベリアと中国北部の資源開発を進める。 カザフスタンでウラン開発し、ロシアで濃縮して輸入することも考えられる。
そのためには、北朝鮮も含めた北東アジア各国の安定と協力が不可欠だ。能登は渤海との交易など昔から豆満江との交流の歴史があり、今後が大いに楽しみだ。